RSS|archives|admin

「キッチュ」ワイズ出版創刊号掲載作品紹介:石川次郎『チワワにぶちこめ!!』

2017.05.16 Tue
異色雑誌「ガロ」のなかでも異色な作家・石川次郎氏の書き下ろし作品。

人は幸せになるには決して大掛かりなことをしなければいけないことはない。

ど肝を抜かれる緻密な書き込みの裏腹、よく見落とされる庶民的で、身近な幸せを提示してくれる、読んでいて優しい気持ちになれる、大人のマンガです。
vol07_10A.jpg

バーで出会った男女。

女からは「チワワが大好き」と、「自ら命を絶つ」という二つの告白に、男は戸惑い。

実は男も、チワワが大好きだったのだ!

そこで、自ら命を絶とうとする女を救うため、男が女を口説き、連れてきたのは…

vol07_10B.jpg

女のシャワーを待つ、ワンシーン。

この人もまた、幻覚が見えるワケアリな男だった。

vol07_10C.jpg

大人が社交の場で出会い、快楽を得生きるエネルギーに昇華させるべく、お互いを求める。

そこで男の脳内に響く言葉、それは――


俺も犬になればいいんだ……

vol07_10D.jpg

画面に伝わってくる、誰よりも真剣で、誰よりも創作に燃える、漫画家・石川次郎が、ここに!

 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


>総合マンガ誌キッチュワイズ出版創刊号作品紹介ページ<


スポンサーサイト
Category:キッチュワイズ出版創刊号 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

「キッチュ」ワイズ出版創刊号掲載作品紹介:平口広美『仕事』

2017.05.09 Tue
『フーゾク魂』平口広美氏の書き下ろし作品。

「他人の不幸な出来事が笑いのもと」という心のない言葉はあるけれど、不覚にも笑ってしまう、フーゾクの体当たり取材での不幸な出来事。『フーゾク魂』にも収録されないほど、あんまりにも不幸な出来事を描いていただきました…ごめんなさい!
vol07_09.jpg

声をかけられるこの男の仕事は、アポイントなし、ぶっつけ本番のフーゾクを体験し、それをルポ漫画にすること。

vol07_09A.jpg

どのような女性が現れようと、決して断らない(たぶん)、「取材」を敢行する。

普通、人々がフーゾクに求めるのはおそらく、幸せな体験のはず・・・しかしこの男は、自ら求めるのではなく、求められることによる行動で、行動をする・・・それは言わば、不幸な体験

しかし、たまには、ちょっと大変なことが起こる時が、ある。

vol07_09B1.jpg

それでも全てを乗り越えて、仕事をこなす、この男。

vol07_09C.jpg

「大智若愚」(大いなる智慧は愚かに近し)という言葉がある。それは限りない優しさがあってこそ成り遂げる姿だ。

人は他人の不幸で笑えるもので、しかし表現者ならば、自分自身の不幸を持って、人を笑わせなければいけない―――

このような、ギャグのような本当の体験を見せてくれる、平口広美という表現者の凄さをどう語れば良いのか、それは、このような滑稽に見える出来事を見る我々は、我々の姿を見ているよう、静かに、心の波を打つ・・・という、インテリをぶった、しかし本当の告白を、編集者であり一読者の私は言いたくなるのです。

 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


>総合マンガ誌キッチュワイズ出版創刊号作品紹介ページ<

Category:キッチュワイズ出版創刊号 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

「キッチュ」ワイズ出版創刊号掲載作品紹介:シゲケンジ『高橋君のオトメゴコロ』

2017.04.21 Fri
「おまえ…甘いもの好きか…?」妙に気合が入った表情で聞かれたら、あなたはどう答えますか?ドタバタの裏腹に隠される高橋くんの思いとは…?

vol07_08A1.jpg

女装してまで、買った、いえ、買ってしまったバレンタインチョコレート

渡す相手は自分と同じく、男性

vol07_08B2.jpg

まるで自分自身の気持ちを整理しきれないかのように、コミカルかつ、オーバーリアクションな高橋くん、胸の中の葛藤が次第パニックを呼ぶ。

vol07_08C1.jpg

チョコレートを、あの人に渡せるのか・・・しかし、渡したあと、どうするのか?


漫画は誰のものなのか、という論争を聞いたことがあります。
おそらくですが、制作段階は著者のもの、しかし他人の目に触れた瞬間、それは読者のものになると考えています。

vol07_08D.jpg

結末は、どうであるべきなのか、それはともかく、高橋くんの行動の後、彼にとっての現実の時間は、流れ続けるものでしょう。

 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


>総合マンガ誌キッチュワイズ出版創刊号作品紹介ページ<


Category:キッチュワイズ出版創刊号 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

「キッチュ」ワイズ出版創刊号掲載作品紹介:夏目ジャネ子『トリップ』

2017.04.19 Wed
女子高生が自分を抑えざるを得ない現実にいながら、自分を解放する手段そして、その強烈過ぎる出会いとは?一コマ一コマが濃い濃すぎるくらい、しかし次の瞬間はまったく予測不可能な最強の物語!

vol07_07A.jpg

自分がイジメの対象にならないように、イジメの輪にいる真衣ちゃんは、しかい、ある日、思わぬところでとんでもない出会いをしてしまう・・・

vol07_07B.jpg

珍妙なダンスをするホームレスを見ることで、なんと自分自身の中から、それと同調してしまう意外な一面を発見してしまう・・・

vol07_07C.jpg

自分を「解放」する真衣ちゃん、悪質なイジメの魔の手が忍び寄る・・・イジメ子たちには恐ろしい真の目的が隠されていたのだ!

前回の「キッチュ」に寄稿してくださった、『誰もおまえなんか見てねえよ!』で衝撃のあと、今回は気合が入っているという言葉では済まない、作中ホームレスのダンスに解放される何がか、別の衝撃が見受けられる一作、『トリップ』


 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


>総合マンガ誌キッチュワイズ出版創刊号作品紹介ページ<

Category:キッチュワイズ出版創刊号 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

「キッチュ」ワイズ出版創刊号掲載作品紹介:阿部洋一『果肉の娘』

2017.04.12 Wed
もはや「鬼才」としか、形容詞を見つからない漫画家阿部洋一氏の「キッチュ」書き下ろし作品。異質ながら云々言わせない、納得させてしまう極上の物語(事件)をご覧あれ!

ジャングル女子校生タバコを美味そうにのむ風景…
vol07_06A1.jpg

それだけでは、まだ異常の風景とは言えない、少なくとも、阿部洋一作品の中では――
vol07_06B1.jpg

そこで現る凶器を手にするもう一人の女子校生、その先の展開は、まさしく異様のまた異様…!

vol07_06C1.jpg

「天才」ではなく、「奇才」でもなく、「鬼才」って言いたくなる、阿部洋一という漫画家。

私が十数年間知り合って、彼の漫画作品の発想と全ての画面に、驚かないこと一度もありませんでした。

総合マンガ誌キッチュの3.5号で描いてくれた『それはただの先輩のチンコ』(リイド社、劇画狼監修のエクストリームマンガ学園で加筆バージョンが掲載中)ではそれがピーク、それから『新・血潜り林檎と金魚鉢男』(『コミックアーススター』で掲載中)そして現在に至って、ずっとピークのままです。


そして、今度はあなたが驚く番です…!


 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


>総合マンガ誌キッチュワイズ出版創刊号作品紹介ページ<




Category:キッチュワイズ出版創刊号 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |