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『ガロ』元副編集長、白取千夏雄さんがなくなられたことについて

2017.03.26 Sun
2017年の3月17日、ガロの元副編集長の白取千夏雄さんがなくなられた。

10年以上、白血病との、壮絶な闘病生活でした。

そんな白取さんとの出会いは、私がまだ院生として京都のある大学に在籍していた頃、同校の専任教員で漫画家のやまだ紫先生経由でした。

『ガロ』を知ったのは、その数年前の、ひさうちみちお先生との出会いがきっかけです。それからやまだ先生そして白取さんと出会ったわけですが、皆さんに『ガロ』について話を聞くようなことはしませんでした。とにかく気になったことは自力で調べるようにしました。それが本能的なもので、一台湾人が、幸か不幸か、ドメジャーの漫画家を目指して来日したにも関わらず、アンダーグラウンドに強い関心をに持つことになりました。

やまだ先生にはとても良くしていただきましたが、白取さんとの接する機会がさほどありませんでした。白取さんと会うようになったのは、やまだ先生が2009年になくなられた一年ほどの後だったのではないかと記憶しています。

思えばやまだ先生がなくなる直前に、「みなで飲もうね」と約束してくださったのに、それが叶いませんでした。その後、やまだ先生が当時の私の住処に遊びに来てくださる、という驚くほど鮮明な夢を見ることになります…いわゆる夢まくらだったのかもしれません。とにかく、白取さんの壮絶な闘病生活のたいへんさを、本当に意味で知ったのは、白取さんと会う機会が増えたやまだ先生がなくなっただいぶ後でした。

その間、「キッチュ」ワイズ出版創刊号インタビューの中でも書かれたように、白取さんと「なめくじ長屋奇考録」との出会いは本人にとって大きいものでした。

さてインタビューの企画が話に出た時に、「なぜ聞きたいと思うか?」と、白取さんに聞かれましたが、私は「知りたいから」と好奇心からというふうに答えましたが、それはまっ赤な嘘で、動機は、言葉にできませんでした。あくまでも本能なのでしょうか?自分にはもはやわかりません。

それから2015年の11月と12月、そして2016年の5月に、三回わたって、合計10数時間のインタビューを撮らせていただき、劇画狼さんとライターの佐藤勇馬さんの文字起こしのご協力、そして白取さんがたいへんな状態の中で校正していただいて、できたのは、「キッチュ」の記事です。10数時間のあいだ、白取さんが自分自身の編集者人生と、『ガロ』との関わりを大いに語っていただいたが、「キッチュ」の記事はその超ダイジェスト版と言えましょう。

劇画狼さんが主宰する「おおかみ書房」で発売予定のレーベルで、白取さんの編集者としての仕事はより完全な形で公開されると思います。

いま思えば、大変な闘病生活のなか、白取さんは、私のようなややこしい人間に、よく付き合ってくださいました。

本当に、ありがとうございました。


総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉

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「総合マンガ誌キッチュ」第七号発刊のお知らせ

2016.02.17 Wed
いま製作中、「総合マンガ誌キッチュ」第七号が、ワイズ出版さまからの発刊が決定いたしました!

キッチュ表紙ラインナップB

 編集作業と同時進行に、刊行実現のための資金調達について活動してまいりましたが、つい先日東京にある映画・美術・文学・劇画・写真集などの分野で素晴らしい本を出版してきた出版社ワイズ出版さまと話をさせていただき、意気投合して、その場で同社が弊誌「総合マンガ誌キッチュ」の版元になってくださることになりました。

「ワイズ出版」ホームページ

 6年以上、商業ではありえないラインナップをもって、自費出版の形で「総合マンガ誌キッチュ」を経営してまいりましたが、執筆者と愛読者の皆様のおかげで年々充実紙面に喜びを感じるとともに、寄稿してくださっている方々に対しての責任も絶えず自覚しております。自費出版のままではいけない、しかし「キッチュ」に合う出版方式じゃなくてはいけない・・・と模索してまいりました。

 ワイズ出版さまはサブカルチャーの、特に映画分野では創作する人々に多大な影響を与える素晴らしい本を出版してきた出版社です。そこで「総合マンガ誌キッチュ」がいよいよ確実に読者の皆さまの手に届く形での出版を実現できたのではと考えております。

 ここで製本をより完璧な形で読者の皆さまに届けるために、改めて出版の予定日を今年2016年の10月にと決めさせていただきました。

 何卒今後とも総合マンガ誌キッチュを、よろしくお願い申し上げます・・・・・・!!!!!

 総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉


総合マンガ誌「キッチュ」

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キックスターター映画『GEHENNA』の話

2015.04.03 Fri
 世界最高の造形家の片桐裕司氏が初監督作品、ホラー映画『GEHENNA』の話です。

 キックスターターで目標金額の投資を募集し、それが達成すれば、氏が集める世界最高のチームによって映画が制作されます。自分はホラーは苦手ですが、説明動画から氏が映画と造形に対しての情熱が伝わってきます。

 さらに企画内容に現実味があって、素晴らしい作品ができあがると確信できます。

 4月3日零時現在、同作品は既に13万ドルほどという金額と600人も超える出資者を得ています。しかし制作の目標は22万ドルと、あと9万ドルほどの金額が必要とされています。

 思えばかつてあの魏徳勝監督の『セディク・バレ』も、資金を集めるために構想から制作まで10年ほどの年月を要したわけですが…ヘンな話、逆にいま仮に私が宝くじで5億円を手に入れても、マンガの編集、若い作家の活動の場の確保、さらにアジアと日本のマンガ関係のコーディネートの仕事も今までと同じアプローチで続けるでしょう。思うに、クリエイターとはそういう人種なんじゃないでしょうか。

 ハリウッドで活躍される片桐氏と、さらに私が知る限り多く先達たちは(ジャンルに限らず)クリエイターの大先輩で、私にとって眩しい存在です。だからこそ、一個一個と、企画が実現されていくことを目撃することはたいへんな励みになって、とても嬉しい気持ちになります。

 さて『GEHENNA』の募金はあと一週間強と、ラストスパートに入ります。

 私は微力ながら、できるだけの投資したが、できればより多くの方にこの映画の説明をご覧になっていただいて、少しでもご興味があったら、6ドルからでも投資が可能です。

 投資の方法も簡単で、日本語説明もあります。まず見てみてください…!

※2015年4月4日、日本時間昼12:40現在、『GEHENNA』に797人の投資者と172,879ドルの投資が集まりました。残り一週間、目標まであと5万ドル!

※2015年4月4日、日本時間昼13:14現在、『GEHENNA』の投資者は824人になりました!すごい!残りあと五日間!!

※ついに目標金額が達成され、『GEHENNA』の制作が確実なものになったと言えましょう!おめでとうございます!楽しみです!!!!!


『GEHENNA』説明ページへ





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雨だね

2012.10.29 Mon
 今日は雨の日、あと三カ月も立ったら、それが雪になることでしょう。

 この日は大阪に向かった、その前の日も大阪だったが、あちらは月に一度の集会とゆう私用だったが、普段からアルコールに世話になりっぱなしではあるものの、その集会の帰りに満員電車の床で座り込むまでやってしまったことは珍しい。

 思い出せば駅を出て、タクシーは拾えたものの、ストメックから満たされたアルコールがあふれ出す意欲をみせ、あやうく運転手さんにエライ迷惑をかけるところだったが、なんとか寸前にとどまった…思えば最初は優しく微笑ましく撫でてくれたり、ほどよく慰めてくれるが、約数日間をかけて一連のプロセスを経て、こうしたエキサイトな体験をさせてくれる。それは毎回変わらぬものだからアルコールは人を裏切らないとは、よく言ったものです、しかしそれでもアルコールは友じゃなければ敵でもなく、強いて言えば愛人のような存在なのであろうと考えた。

 そのエキサイトに到達するまでプロセスで(つまり酒場で)面白い出会いがあって、サインの性格分析をしていただいたが、それは「これでもか!」と言わんばかりの、的確で私を知る誰もが納得するような内容であった。


 「たくさんの人は近寄ってくれるが、自分自身の考え方が古くしかも頑固な部分もあるので、ついつい相手を退けてしまう傾向がある」


 一度好ましくなく思い込んでしまうと、相手の全てを拒否してしまい、言語だけではなく、あらゆる身体表現で相手が近寄らない条件作りに励んでしまうとゆうのは、私だけではなく、誰もがちょっとくらいはあるんじゃぁ、ないでしょうか、と、そうゆうふうに考えちゃいけないってことなんでしょうね。

 電車の中でこの話を反芻しながら窓を眺めたが、朝はあんなに降っていたのに、いまやお日様のおでましだとは、天気とゆうものは人間のように読めたもんじゃないなどと舌打ちし、アルコールの誠実さになおさら感心するのでありました。


 なによりも今日は、大事な原稿をいただく日であり、大事な原稿を、いただいたわけだが、ありがたき幸せであります。



総合マンガ誌「キッチュ」

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