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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:無声が有声に勝る

2013.03.06 Wed
 小学館のIKKIそして竹熊健太郎氏責任編集のウェブマガジン「電脳マヴォ」で活躍中の作家ムライさんの描き下ろし短編、全4ページの『手紙』です。

埋め立て予定地

 少年が、埋め立て予定地の池に残したメッセージ、それは言葉ではない…

花

 「美学」という言葉を、研究者を目指していた頃初めて耳にした。基準は抽象的であっても、「美」と評価するモノの対象の多くは、具体的でありました。しかし学問は学問である以上は、研究そのものは先人のものを比較対象をする場合が多く、稀にそれを批判的にとらえなければならないもので、さては私がある学会で同じ時代の研究者同士が人間そのものの対立を目撃したことがあるほど、強烈なものです。

水の底から

 しかしながら、そうした濃密な世界ではない限り、「美」という言葉を気軽に使っても良いと思う―それもムライさんのマンガに。

 「キッチュ」復活号のシメ、つまり最後の作品という台割りを決めたのは、言葉(セリフ)のない静かな空間で流れる感情の波動を描くこの美しい一作の原稿をいただいた瞬間だったのである。(呉)

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※手紙



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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:記憶の片隅

2013.02.04 Mon
 私は見た夢の内容をなかなか覚えられません。

海

 特にここ数年、起きた瞬間「昨日なんか夢を見たっけ」と疑問を抱くことすらなく、本能的に思い出す努力そのものまで忘れてしまったように思えたが、「アルコウルの取り過ぎで脳細胞がほとんど死んでますから物忘れが激しいのですよ」という自分をダシにした冗談をあるベテラン少女漫画家に言った時に、相手が真剣な顔をして心配してくださったことで、夢を思い出すことを意識しはじめたわけです。

焼そば

 さて総合マンガ誌「キッチュ」復活号掲載のもぷ子さん作品第二弾、全8ページ『もんどりうってさわ子』です。

お手伝い

 弊誌「キッチュ」第三号掲載の約一年後、『夏の味』で月刊comicリュウ龍神賞の銅龍賞受賞したもぷ子さんの作品の最大の特徴は、その鋭い観察力と豊かな感性によって構成される、一見「なんでもない」ようなショットに驚きをもたらしながら、読む人を心地良く吟味させてしまう不思議な力にあるように思えます。

 それは記憶を捉え、さらに選別して加工する作業による結果だと推測する、など小癪なことを考えいる私だが、ある日当の本人から夢を記憶する話を聞いた…

 それはコツさえ覚えれば、人間はある程度夢の内容をコントロールすることができるとのこと。また目が覚める直後なら、印象に残る部分を書き残すことも可能で、それが創作に役に立つのだ、がしかし、夢の記録という行為をあんまり高い頻度でやると、どうやら脳に良くない、とゆう話だ。

あ!

 なるほど夢を覚えるように頑張り過ぎると必ずしも良いこととは限らないようですね、少なくともアルコウルと脳細胞の因果関係をそこまで気にしなくでもいいとのことだ、と、思う今頃です。(呉)

もっぷりな日々もぷ子氏のホームページ

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※うんどりうってさわ子



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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:牛塚の投げ輪

2013.02.01 Fri
 朝日グラフの1999年の号を、インターネットオークションで購入。きっかけは同誌に収録される毛沢東特集でした。

 さる酒場でそれを鞄から出しますと、リアルタイムで「キッチュ」としての毛沢東を経験した年齢が謎なレディが「あ、モーモーだ」と声をあげたわけですが、そこで私は「モーモー」という言葉に、宇宙を感じたのであります。
労働者
 そしてガロ作家の巨匠ひさうちみちお先生も、「モーモー」世代の一人でしょう。思えば超芸術トマソンにダダ貫、芸術の爆発そしてゼロ次元、魉魅魍魎が横行した、なんとも楽しい時代でしょう。
林檎と蛇
 さてひさうち先生の描き下ろし作品、全12ページの「創世記2~3章」では、おそらくもっとも知られる聖書の一節、蛇と林檎、そしてアダムとエヴァ、いわゆる原罪を描いた作品です。
楽園で
 誰もが知っている原罪…男の骨から生まれる女、狡猾な蛇、命の樹そして楽園追放…誰もが知っている、読む前からその結末を、しかしこの一枚一枚の絵を、楽しまざるを得ない、ひさうちみちお漫画の、恐ろしさ!
宿命
 「モーモー」特集のアサヒグラフで収録される別のコーナーで、数万個ともあろうか極彩色の輪が山積みになっているという異様とも言える風景の写真が掲載されています。それを見た私が「これは投げ輪じゃないですかね、神社とかで、願い事をして投げるものとか、こんだけあるってことは人間って慾深いものですね」とひさうち先生にその写真を見せながら軽々しい気持ちで冗談をゆうた、のちそれは吉備津にある鼻ぐり塚という、人間が屠場で殺す食用牛たちに手を合わしながら供養するための荘厳な場所の写真であること、中身の文章を読んで判明してしまったのであった。(呉)

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※創世記2~3章



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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:真夏の死神

2013.01.25 Fri
 いじめられる日々を送るよしおくんが最も安らかな気分になれる場所は、トイレであります。そこで「うんこになりたい…」と、彼は呟く。

 そんなよしおくんの名前がしにがみ手帳の中に書きこまれていた…

うんこになりたい

 山崎高生さんと初めてお会いした時の印象は、とにかく優しそうな人でした。音楽のことに詳しく、映像美術、舞台美術、広告美術、ファッションショーのアイテム、ディスプレイなどの依頼を引き受けると、いろいろと良い趣味をしておられるなぁ~と思って、そのマンガを読んでみたらビックリ!

 ここで送りするのは彼の描き下ろし作品、「キッチュ」復活号の「死」に飾る全24ページの『しにがみ』!

出勤

 真夏の死神といい、「うんこになりたい」少年といい、ますます正体がつかめない、山崎高生さん…このような(語弊だが)半破壊的な作品を生み出す作家は、制作にあたって最も命を燃やしているタイプであることだけは、確信を持って言えましょう。

見つけた

 逃げる少年、追いかける死神、それはゆるく(?)…

逃げ足はやい~

 展開も登場人物も、強烈である、がしかし、可愛らしい絵を見て、なにかしら微笑んでしまう私がいるわけです。(呉)

YAMAZAKITAKAO山崎高生氏のホームページ

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※しにがみ



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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:紅い味覚

2013.01.20 Sun
 私の幼い頃、そう…日本ではアイスクリームは恐らくまだアイスキャンディと呼ばれていたあの頃、味のバリエーションと言えばバニラ以外に、とりあえずチョコレートとストロベリーしか選択肢がなかったわけです。

 そこで私は、とにかくストロベリーが大好きでした。

 味もそうだったが、真っ白なアイスクリームの上に深紅なストロベリーソースがかかったいるソレが、ヴィジュアル的官能的に見えたから、好きだったかもしれません。

 しかしヴァンパイアになったノゾムくんには(求めるものが同じ赤色と言えども)さすがにストロベリーソースではどうにもならないのだろう。
14歳の春の終わり

 オバタたばおさんの全16ページ作品『ヴァンパイアの希望』です。

 もとより鬱気味な引きこもり少年のノゾムくんに限らないかもしれませんが、いきなりヴァンパイアになったことに、さすがにまいってしまうのである。

父さん…母さん…

 ヴァンパイアになったことでその野性と戦うことになったノゾムくん、そう、大好きなクラスメイトの菜々子の血を求めようとする「自分」から守るためなのです。

飛び立つ

 菜々子ちゃんの部屋にいるノゾムくんを見て、少女の身の安全を案ずる前に、日本で初めて苺大福を口にしたあの感動が記憶の底からよみがえってしまっていました。

菜々子ちゃん

 どうやら私にとって14歳の青春はストロベリーの味だったことを、この作品を読むことによって気付かされてしまったわけです…!!(呉)

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※ヴァンパイアの希望



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