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「キッチュ」第六号掲載作品紹介:ムライ『私の足長お兄さん』

2014.11.28 Fri
 喜びも悲しみも、人生のうち。

 決して長いとは言えない人生を送った寺山修司が晩年、「不完全な死体」という言葉を遺しました。死を前にして感じたことを濃縮した、本人にとっても、我々にとっても残酷な真実を表すものでしょう。誰もか一生分の出来事を経て「不完全な死体」から「完全な死体」になるのだから…

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 新鋭作家ムライの書き下ろし作品、全8ページの、暖かく死の短編『私の足長お兄さん』です。

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 丁寧な描画がとても印象的なムライ作品、銅版画のような「線」によるものでしょうか、その一つ一つは西洋的な美感覚を感じます。そして――決して目立たないが――気がついたら既にてに取ってしまっている…しかし、読み込むと物語の先には誰もが目を背けたくなるモノが静かに己の存在を主張している、それがムライ作品の最大な魅力だと考えています。

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 人生のいたるところに姿を見せる、そしていつか必ずやってくるソレをやさしく迎える少女の姿は、読者の目にどういうふうに映るのだろうか?(呉)

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