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TOKON10企画報告その一「「大学でマンガ」を考える」

2010.08.13 Fri
8月7日と8月8日の二日間、
約20年ぶりの東京開催の
SF大会「TOKON10」に行ってまいりました。

参加者として、そして企画持ち込み者としても、です。


この年に一度行われるSFファン達の祭典が
初めて開催されたと言われる1962年では、
「SF」という言葉は今ほどの認知度はありませんでした。

科学的であり、幻想的であり、奇想天外であり…
解釈は言葉の広がり具合と共にひろくなり、
それぞれ当てはまるかのように思えます。

数々の名作に関わった元マガジン編集長内田勝氏の
著書『奇の発想』によれば、
SFがマンガの世界には直接大規模に浸透したきっかけの一つは、
同誌の掲載内容によるものでした。

なにはともあれ、「SF」は作者(創り手)の表現の幅をより広大なものに、
そして読者(消費者)の心をより豊かにした要素でありことは、
疑いようのない事実だと考えております。


さて、今回は初めての企画の申し込みでしたが、
初日には「「大学でマンガ」を考える」、
2日目には「もはやSF!?台湾人形劇『霹靂』がやってくる」の二つでした。


「「大学でマンガ」を考える」という企画は、
予想動員を10人前後に想定して、
少人数によるお話の会だにしたと思いましたが、
狙い通り、小さめの会議室で、
来場者の方は約7人程度でした。

また大会スタッフのご協力のおかげで、
ディスカッションに近い形式で企画を
スムーズに進行することが出来ました。


会場になる会議室は、
10数個大きなソファーが丸いテーブルを囲んでおり、
普段では重役会議で使われているのではないと思い、
その風景を想像していると思わぬニヤリしてしまうのであります。


来場者にはサラリーマンの方に職人の方、
高校教師に現役の高校生にマンガ関係の方で、
私を含めて其々のジャンルを思うと、
ある意味これまでにない奇妙な組み合わせの面々でした。

そこでこの「奇妙な面々」が
この「重役会議用会議室」で熱い議論が行われることになったわけです。



先ず私が、いまマンガの教育機関を有する主な四つの大学の
教員メンバーやカリキュラムを簡単に紹介したのち、
大学でマンガ教育のイロイロについて、
来場者になる各ジャンルの方々の思ったことを語っていただきました。

それは一問一答であり、
全員討論であり、実に興味深い会話内容になっておりました。


そこで来場者の方々が最も気になっているのは、
やはり卒業生の進路についてでした。


私個人的にそれには複雑な思いがあります。


言うまでもありませんが、
医学や法学など、一部特殊な大学を除いて、
例えば芸術大学に進学したとか言って、
必ずしも芸術家になる保証を得られる訳ではないのと同じように、
大学で行われるマンガ教育に進学したとか言って、
漫画家になれる保証が得られるわけではないのであります。
(少なくとも私はそう考えています)

そして現実、マンガ教育を行っているのは、
やはり芸術系大学が主であります。


79年初めて大学でマンガ(風刺漫画だが)教育が成立された時にも、
「デザイン」の一分野であることを前提でようやく
文部省から許可を得たと、調査でわかりました。


そして芸術家には正式な資格(営利的な組織に属するための職種という意味)
がないのと同じように、漫画家にもないだと思います。

ただ一部経済効果が大きい作品の影響で、
公民権を得たマンガなのだから、
その制作者である漫画家の位置づけはたいへん難しい。


物理的な面や創作の面において漫画家の位置づけを
本気で語るのであれば、日が暮れそうな話でしょう。


それはそうと、大学はなぜマンガ教育を始めたのか、
やるには何の意味があるのかあるいは、
何を目指すべきなのか…

前述のように入学者全員を漫画家にはできない(先ず物理的に受け皿はある環境にない)のだが、
いまは全ての大学のカリキュラムを見る限り、
作家養成を目標としているのは明らかであります。


教育学においても、答えのない問題提起であり、
また教育だからこそ、答えを求め(決め付け)てはならないのであります。

現に美術教育研究の現場では、
数十年の年月を経て議論がなされてきたが、
その結論はいまだに出ないのであります。

逆に結論はあってはならないのであります。

それが「教育」なのです。


乱暴極まりないまとめかたですが、
それは今現在、私の中の一つの結論です。



ともあれ、会場で交わした会話の内容は、
あくまでも非正式なものだと定義し、
記録はしませんでしたが、
マンガ教育を研究する研究者としての私にとって、
たいへんな意味をもたらすものでした。


来場された方々、そしてこの機会をくださった
「TOKON10」の運営スタッフの皆さま、
本当にありがとうございました。




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