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いつから相棒?アンギラス(下)

2010.11.19 Fri
 船の上でギターを弾きながら歌う青年。次の瞬間に光る海面に、船難――54年に公開された『ゴジラ』の冒頭、衝撃なシーンでした。

 ウィキペディアによれば、同作品は961万人の動員人数という大ヒットを記録し、直ちに続編の制作が決められました。それが暴龍アンギラスが初登場を飾った『ゴジラの逆襲』でした。

 余談ですが、この『ゴジラの逆襲』を見たのは、今回が初めてです。幼い頃ゴジラの映画作品が大好きで、1999年来日してからも、毎回の正月にゴジラを見るために映画館を訪れた私が、2010年現在に存在するゴジラシリーズ全28作品のなかで見ていないのは、『キングコング対ゴジラ』だけになりました。


 いざ『ゴジラの逆襲』を鑑賞する私ですが、少しは予想したものの、作品のリアリズム(語弊かもしれませんが)に対してのコダワリには驚きました。多くの場合、作品に説得力を持たせるようと、パニック映画ではのち発生する「異常」を語るために、「日常」の描写は欠かせません。この作品は、さらに不安が満ちた「日常」が物語の幕をあげる。


 この『ゴジラの逆襲』では、主人公の海洋漁業専属の飛行機パイロット。しかし同じパイロットの同僚の機体が故障してしまい、彼がさっそくその救出に向かうところから物語が始まります。

 ここの特筆しべきなのは、主人公が上空から同僚を発見したら、次のシーンではいきなりもう島で二人が再会しているなど、着陸(水?)までの演出は省かれてもおかしくはありませんでした。しかし本作では、島に漂着した同僚を発見した後、主人公は島を一回転してから飛行機を着陸(水?)したのであります。映画における現実では救出までのプロセスを再現することは難しく、それを再現することが目的でもありません。しかしできるだけ現実に近づけることで、作品に説得力持たせることが出来ます。このような工夫は、この作品の随所で確認できます。

 特に悪い意味はありませんが、『ゴジラ対ガイガン』を見た直後なので、私はこのリアリティを溢れる演出の数々に大いに感動いたしました。


 さて、特撮ファンの間では有名な話のようですが、この作品の怪獣の動きは極めて「軽快」である言われています。それを知りながらも、アンギラスとゴジラの登場シーンを初めて目にした時はビックリ仰天!早送りしてるかのように、とにかく素早い2匹です。そしてゴジラシリーズで初登場したアンギラスの姿には、私にはワンちゃんに見えて仕方ありません。決して悪く言っているのではなく、生き物に見えるという意味なのです。

 思えば55年に公開された『ゴジラの逆襲』はゴジラシリーズの第二作目であり、その11年後にようやくあの歴史に残る怪獣ものの作品『ウルトラQ』のテレビ放送が開始されたことを考えても、特撮における怪獣の表現の最初期の作品と見ていいでしょう。

 最初期だからこそ、撮影における「どうすれば怪獣を怪獣らしく表現できるだろう」という手探りの部分は極めて濃厚だったと推測します。この素早い動きもその一環だったでしょう。

 動き回るゴジラとアンギラスだが、アンギラスのあたまのアップが非常に印象的でした。「暴龍」と言うのだが、ゴジラを睨みつける目と、くしゃみのような仕草は、たいへん可愛らしく見えてしまったのであります。その愛嬌あふれる姿は、もしかしたら、のちゴジラの相棒役として活躍させられることに繋がったのかもしれません。

 とは言え、劇中の人間たちにとって、回避するほか対策がなかった怪獣という名の恐ろしい「天災」は可愛くもなんともありません。大阪に上陸した両怪獣が深夜の暗闇の中での決戦は、人々が築いた財産を一夜で無にしてしまったのはもちろんのこと、「軽快」に蠢く二つの異形なかたまりはまさに恐怖の象徴そのものだったのであります…!そしてこの第一の戦場で、アンギラスは退場するのであった…


 ゴジラに噛みつかれたノドから鮮血を滝のように流しながら、窒息死したのかついに動きが止まり、トトメには熱線でこんがり焼かれて、合掌。


 背中の針から、台湾のゴジラファンの間で豪猪怪獣という愛称のアンギラス。名前が一度も映画のタイトルになったことのなかったアンギラス。愛嬌たっぶりのアンギラス。

 初めてゴジラの仲間として共に闘ったのは、1968年に公開された『怪獣総進撃』だったそうである(完)


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いつから相棒?アンギラス(上)

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