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「キッチュ」第三号掲載作品紹介:「赤ずきん」

2011.05.13 Fri
 多くの人々が幼い頃に聞かされる童謡に童話、あるいは昔話…命を落とす登場人物(あるいは動物)とそれを造成した悲しい偶然がしばしばこれらの物語で見ることができる。しかし語り部の温和な話術、あるいは絵本でコミカルにデフォルメされたビジュアルによって包装され、伝わってきたと考えます。

 IKKI作家ムライさんの短編作品『リトルレッドのフカフカベッド』です。

リトルレッド

 お母さんの使いで、おばあちゃんに美味しいパン届ける赤ずきん。森の奥で蠢くオオカミの影とすれ違って、おばあちゃんの家にたどり着くが…

ムカツクガキだ

 赤ずきんはおばあちゃんの家を出ると、再びオオカミとすれ違った。

 そして夜、暗闇の中、おばあちゃんの家で、赤ずきん、そしてオオカミ――もはや我々がよく知る『赤ずきん』ではないが『赤ずきん』である。


瞳

 物語は作者が生きた時代の世相を語り、童話とて例外ではない。時代は残酷であり、童話も時々そうである。それは単に子供たちに「わるい行いをせぬように」と諌めるだけのものでは、決してないはず。

 時代に生きた人々が、童話を通じて大人予備軍に伝えたかったのは、死と偶然、つまり人生そのものの一端なのではないだろうか。(呉)

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