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「キッチュ」第一号掲載作品紹介:編集者の不在

2010.05.14 Fri
 「キッチュ」の構想段階で、一つ思い悩んだことがありました――責任編集のワタシが、同誌掲載のためのマンガ作品を制作してよいものなのか?

 「キッチュ」はもともとマンガ作品を中心にしつつ、レビュー・エッセイ、場合によって論文までも載せる予定でした。だが自分の交友関係によって、マンガ作品よりも文章の書き手が見つからないのであります。従ってワタシが自ら文章部分の原稿を埋める宿命は、「キッチュ」構想段階から定められていたわけです。

 ここまで来ると、文章の著者でありながら、原稿依頼を含めて、編集者の役割はもちろん、本の構成、さらにデザインを担当することになります。また「キッチュ」の主幹になるマンガ作品は――場合によるが――編集者は必要不可欠な存在という、一つの考え方を持っています。よってその編集者本人がマンガ作品を制作するとなると、ひとつの「編集者の不在」だと思えば、そうだろうと思いました。

 ………ある韓国の名映画監督のエピソードを聞いたことがありますが、ひと時「映画監督をやめる」と宣言した監督が、しばらく立つと、また映画を制作し、発表した。記者会見では、「やめる宣言」についての質問されたのはもちろんのこと、が、それに対して監督は「いやぁ~気が付いたら映画を撮ってましたよ」の一言。

 ある意味会心の一撃で、ついつい納得してしまうのでありました。

 と、言う訳で、このエピソードを勇気の元にして、ワタシも「キッチュ」に向けてマンガ制作に取り組むことにしました。

 万難雑念を排除して、心残りは一つ――責任編集、発行人、文章の著者およびマンガ作者が同じ名前になることです。人間というのは意外と、金輪際になって、細かいことを気にしてしまうものだと、痛感いたしましたが、心機一転、それぞれに、違うペンネームを付けたら良いのではないか?

 そう…「くれたかし」と「鬼山龍宿(りゅうど)」は、同一人物であります。

 また「編集者の不在」をいいことにして、好き勝手に、やらせていただきました――なにを隠そうワタシはパイプスモーカーであります。当然のことパイプそのものが好きです。パイプ製造の技術と素材産地の違い、パイプメーカーの歴史にパイプ作家の作風など、知識のインプットと共に襲いかかってくるのは、世にも恐ろしい占有慾というヤツなのだ。

つまりこういうことです――

comoy-old-bruyere
 ↑このパイプは所謂オールドもののパイプ。イギリス最古のパイプメーカーComoyのOLD BRUYEREというグレードです。製造は推定50年代以降。シンプルなデザインで、無言だが異様な存在感を放つ逸品です。

Poul-Winslow GradeD
 ↑デンマーク有名なパイプ作家Poul Winslow氏の上級グレード、グレードDのパイプです。氏は欧米向けの大柄なパイプをよく作りますが、これは珍しく小さめで使い勝手が良い。

Four-Dot-RusticOom-Paul
 ↑イギリスの名門パイプメーカーSASIENIのオールドものです。Four Dotという同社の最高グレードのRustic仕上げで、現行の製品が比べ物にならないとされるほどのハイクオリティパイプです。Four Dotというグレードのパイプのシェイプ(形)は、ロンドン市内の地名で命名されることで有名ですが、これが例外でOom Paulという、クラッシックシェイプの名前で命名されています。所有するパイプの中で最高の喫味を誇る一本です。

pait main france
 ↑パイプを初めた頃、先達よりいただきましたもので、PAIT MAINという、フランス語では「キマッている男」の意味の言葉が刻印されています。メーカーは不明だがそこそこ美味しいパイプで、大事に使わせていただいております。

 一人多役のためもあって、結果的に作業時間を短縮しざるを得なかった。それにしても、我ながらまぁよくもヤッてしまったもんだと、思うのであります。

 冗談はさっておき、拙作「責任感少女」は物語として極端的なものかもしれませんが、それは「キッチュ」のほかの掲載作品、そして「キッチュ」の装丁そのものと同じように、飾りの部分を極力削り取って、「作品」即ち「作家」そのものをありのままで、お届けできればと思っております。

 数多くの出版物の中での、一つの選択肢として。(呉)

>総合マンガ誌キッチュ第一号作品紹介ページに戻る<



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