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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:不完全な死体

2012.12.27 Thu
 「長いこと隠していて悪かったけど」

 老母は病床から娘に静かに語りかけた。

 「実は私は―アウン・サン・スーチーなの」

トラワレヒト

 暗闇の雨夜の中、病院の知らせを受け、老母の最期を看取ろうと向う三人。

 愛想がなく、身勝手、「言い負かすまで絶対にやめない」と言葉のキツイ…車の中で、老母の思い出を語る三人。

 もとより理不尽な性格だった母は、幻覚と妄想が次第に多くなっていた…処刑される佐賀一族、海外旅行、新たに生まれる子供「ヒカル」、そして死の島…

 「こうなったら、もうものね」

 「身内の者にとってはものになりきらないってゆう点が問題なんじゃない…他人なら別だけど」

 談笑の中でも、母は死に近づいていく…


心のナイフ

 やがて、母の全てと、子の全て、それはどんなものなのかを、三人は知ることに…

そう、カミキリムシのように


 「復活号なのに、死のマンガばかりだねぇ」と、熱燗をちびちび舐める私に、86年にビックコミックでデビューした、人生の大先輩でもある齋藤なずな先生が語りかけました。

 そう…原稿がほぼそろったのは、10月末頃だったと記憶しています―数か月前のことだが、もう一年以上も立ったような不思議な時空感覚であった―本誌のイントロにも書いたように、ほとんどの作品が「死」を語ったものです。

 筆頭に立ったのは、まさしく齋藤先生の全48ページの書き下ろし大作『トラワレノヒト』である。


 ―あるベテラン編集者が、よく人生観について語ってくれます。名言はかなり多いが、死について語るものは特に記憶に残ります。

 「人間は不完全な死体として生まれてきて、完全な死体になるために生きていくものだ」

 死を語る傑作『トラワレヒト』と同じように、この一言には有無を言わせない力を感じるのであった。(呉)

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※トラワレノヒト


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