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「キッチュ」復活号掲載作品紹介:牛塚の投げ輪

2013.02.01 Fri
 朝日グラフの1999年の号を、インターネットオークションで購入。きっかけは同誌に収録される毛沢東特集でした。

 さる酒場でそれを鞄から出しますと、リアルタイムで「キッチュ」としての毛沢東を経験した年齢が謎なレディが「あ、モーモーだ」と声をあげたわけですが、そこで私は「モーモー」という言葉に、宇宙を感じたのであります。
労働者
 そしてガロ作家の巨匠ひさうちみちお先生も、「モーモー」世代の一人でしょう。思えば超芸術トマソンにダダ貫、芸術の爆発そしてゼロ次元、魉魅魍魎が横行した、なんとも楽しい時代でしょう。
林檎と蛇
 さてひさうち先生の描き下ろし作品、全12ページの「創世記2~3章」では、おそらくもっとも知られる聖書の一節、蛇と林檎、そしてアダムとエヴァ、いわゆる原罪を描いた作品です。
楽園で
 誰もが知っている原罪…男の骨から生まれる女、狡猾な蛇、命の樹そして楽園追放…誰もが知っている、読む前からその結末を、しかしこの一枚一枚の絵を、楽しまざるを得ない、ひさうちみちお漫画の、恐ろしさ!
宿命
 「モーモー」特集のアサヒグラフで収録される別のコーナーで、数万個ともあろうか極彩色の輪が山積みになっているという異様とも言える風景の写真が掲載されています。それを見た私が「これは投げ輪じゃないですかね、神社とかで、願い事をして投げるものとか、こんだけあるってことは人間って慾深いものですね」とひさうち先生にその写真を見せながら軽々しい気持ちで冗談をゆうた、のちそれは吉備津にある鼻ぐり塚という、人間が屠場で殺す食用牛たちに手を合わしながら供養するための荘厳な場所の写真であること、中身の文章を読んで判明してしまったのであった。(呉)

※総合マンガ誌「キッチュ」復活号作品紹介選択ページへ※創世記2~3章

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